海南・直立浮上式津波防波堤の作動試験(写真付き)

2013年03月28日 14時25分 ニュース, 交通, 政治, 社会, 防災

国土交通省が和歌山下津港(わかやま・しもつこう)に整備中の直立不動式津波防波堤の作動試験が、きょう(28日)午前行われ、海底から防波堤が浮上する様子が、報道関係者に公開されました。

 

浮上した津波防潮堤(中央部の3本の鋼管、3月28日・海南市・和歌山下津港にて)

これは、国土交通省・近畿地方整備局が、2003年度(平成15年度)に国の中央防災会議が出した東海・東南海(とうなんかい)・南海の3連動地震の想定を受け、2009年度(平成21年度)から和歌山下津港の海南(かいなん)地区に、世界で初めてとなる、圧縮空気で海底から浮上する津波防波堤の整備を進めているものです。

 

 

 

作動試験は、きょう(28日)午前11時から、関西電力海南発電所前の和歌山下津港で行われ、午前11時07分、谷島義孝(たにしま・よしたか)和歌山港湾所長の合図でスイッチが押されると、海底から直径およそ2・8メートルの鋼管3本による防波堤が、海面からおよそ7メートルの高さまで、7分30秒かけてゆっくりと浮上しました。

そして再びスイッチが押されると圧縮空気が抜かれ、およそ16分後に防波堤は完全に海底に沈み、午前11時半ごろ作動試験は終了しました。

近畿地方整備局の担当者は「スイッチの作動から10分以内で完全に浮上する想定で整備している。成功と考えている」と話していました。

内閣府が去年(2012年)公表した南海トラフの巨大地震の想定では、海南市で最大で8mの津波が予想されていて、近畿地方整備局では、これらも考慮に入れながら、2019年度(平成31年度)までの完成を目指して、航路の入り口に長さおよそ230メートルにわたって直立浮上式防波堤を整備する方針です。