第99回和歌山放送情報懇談会(写真付)

2014年02月26日 19時10分 ニュース, 政治, 社会, 経済

和歌山放送の第99回情報懇談会が、きょう(26日)午後、和歌山市のホテル「グランヴィア和歌山」で開かれ、財務省の前の事務次官で東京大学客員教授の真砂靖(まなご・やすし)氏が「我が国経済・財政の現状と課題」と題して講演しました。

これは和歌山放送の主催、和歌山県などの後援で開かれたもので自治体の首長や議会議員、経済関係者などおよそ250人が出席しました。

田辺市出身で東京大学法学部在学中、司法試験に合格した真砂氏は、卒業後、当時の大蔵省・現在の財務省に入省し、主計局長などをつとめたあと、2012年には事務次官に就任し、退官後は母校・東京大学の客員教授、それに弁護士として活動しています。

情報懇談会で講演する真砂氏(2月26日・和歌山市友田町にて)

情報懇談会で講演する真砂氏(2月26日・和歌山市友田町にて)

真砂氏は、官房長だった民主党政権時代を振り返り、「政治が非現実的で大衆迎合的に感じられた」と述べた上で「専門的集団である官僚が政治や国民に対して選択肢を示す必要が有る」と官僚制度の必要性を訴えました。

続いて真砂氏は、来月(3月)に成立する見通しの国の新年度(2014年度)予算案の中で、国債が23兆円、社会保障費が31兆円に及ぶことや、4月下旬の日米首脳会談での難航しているTPP参加交渉の影響、6月に示される見通しの成長戦略など、安倍政権に立ちはだかることしの経済面での課題に懸念を示した上で「よほどのことが無い限り、来年(2015年)10月の消費税10%増税をしなければ財政運営に支障が出ると思う」という考えを示しました。

また、社会保障制度について真砂氏は「2050年には20歳から64歳の人口が5割を切るとされるなか、和歌山県は所得とは異なる、健康や環境の良さを新たな幸福の価値基準に掲げて、地域に密着した経済を循環させるスタイルをつくるべきだ」と提言しました。