豪で強制収容の日本人を慰霊、串本町出身者も

2014年03月09日 16時16分 ニュース

太平洋戦争時に、敵国人として強制収容され、死亡した民間の日本人らを慰霊する催しが9日、オーストラリア南東部の町、カウラの日本人戦没者墓地で営まれ、両国の関係者らおよそ200人が参列しました。

慰霊祭では、また、強制収容の歴史を記した銘板が除幕されたほか、串本町出身の収容者も葬られていることから、田島勝正(たしま・かつまさ)町長のメッセージも紹介されました。

この地では、1944年8月に、捕虜収容所から日本兵が集団脱走し、231人が死亡した「カウラ事件」が有名ですが、強制収容された民間の日本人がここに葬られていることはほとんど知られておらず、今回の慰霊祭は、「歴史に埋もれた事実に光を当てる」目的で日本人研究者らによって企画されました。

研究者によりますと、収容所には、オーストラリアで移民として定住していた日本人や日系人が収容され、近隣国から連行された人も含め、最も多い時には、収容者はおよそ4300人にも及んだといい、このうち病気などで死亡したおよそ190人が、カウラ事件の死者とともに、戦没者墓地で眠っています。

慰霊祭には、元収容者や遺族らあわせておよそ20人も参列したほか、串本町出身者も葬られていることから、「地元の人が墓地を守ってくださることに感謝します」という田島勝正町長のメッセージも代読されました。

カウラは、オーストラリア南西部シドニーの西およそ250キロにある人口8万人あまりの町です。