日赤医師がエボラ出血熱対策活動を報告(写真付)

2014年10月14日 19時51分 ニュース, 社会

ことし(2014年)8月下旬から9月中旬にかけて西アフリカのリベリア共和国に派遣され、エボラ出血熱の対策活動に携わった日本赤十字社和歌山医療センターの医師が、きょう(14日)、活動報告会を開きました。

リベリアの様子を報告する古宮副部長(10月14日・日赤和歌山医療センターにて)

リベリアの様子を報告する古宮副部長(10月14日・日赤和歌山医療センターにて)

派遣されたのは、日赤和歌山医療センター・感染症内科部の古宮伸洋(こみや・のぶひろ)副部長40歳です。

古宮副部長は、WHO世界保健機関の要請を受け、厚生労働省の推薦で8月25日から9月19日までリベリア共和国に派遣され、治療施設「JFK病院」で現地スタッフの感染管理や予防指導を担当しました。

古宮副部長はリベリアのエボラ出血熱の状況について「病床が非常に不足していて患者が雑魚寝(ざこね)をしている。現地スタッフの感染管理の知識や感染防御の意識が低く院内感染も起こりやすい」と語りました。

そして「親から子に感染するケースが多く、感染した子どもの引き取り先が無いうえに、感染者への差別の問題もある。さらに賃金の遅配や、支援物資も適切に配給されないなど問題が多い」と指摘しました。

古宮副部長

古宮副部長

その上で古宮副部長は「リベリアではあらゆるレベルで対応能力を超えていて、感染拡大をコントロール出来る状態ではない。エボラ出血熱以外の一般医療や教育、経済の影響も重大だ。いち早く患者を見つけ治療するために十分な病床を用意することが急務だ。医療スタッフだけでなく地域住民にも感染拡大防止の知識を啓発する必要がある」と提言しました。