仁坂知事の高浜原発判決批判に市民団体が抗議文(写真付)

2015年04月22日 18時43分 ニュース, 事件・事故・裁判, 政治, 社会

和歌山県の仁坂吉伸(にさか・よしのぶ)知事が、おととい(20日)の定例記者会見で、関西電力高浜(たかはま)原子力発電所の3号機と4号機の再稼働の差し止めを命じた福井地方裁判所の仮処分決定を「判断がおかしい」などと批判したことについて、原発再稼働に反対する県内の2つの市民団体が、きょう(22日)仁坂知事に対する抗議文を提出しました。

中村秘書課長に抗議文を提出する松浦副代表(左手前)ら(4月22日・和歌山県庁にて)

中村秘書課長に抗議文を提出する松浦副代表(左手前)ら(4月22日・和歌山県庁にて)

抗議文を提出したのは、反原発を訴えている市民団体「脱原発わかやま」の松浦雅代(まつうら・まさよ)副代表と、「子どもたちの未来と被ばくを考える会」の松浦攸吉(まつうら・ゆうきち)事務局長の2人で、きょう午前11時過ぎに県庁の秘書課を訪れ、中村一人(なかむら・かずひと)課長に抗議文を提出し、仁坂知事との直接対話を求めました。

しかし、仁坂知事はきのう(21日)から海外訪問に出発していて、中村課長が抗議文を受け取るにとどまりました。

定例会見で発言する仁坂知事(4月20日・和歌山県庁にて)

定例会見で発言する仁坂知事(4月20日・和歌山県庁にて)

仁坂知事は、おとといの定例記者会見で、仮処分決定を命じた福井地方裁判所の樋口英明(ひぐち・ひであき)裁判長について「高浜原発の前に大飯原発の再稼働を認めない判決を下した根拠は生存権だったが、それならば、原発よりもはるかに事故が多い自動車利用の差し止め請求も出来るのではないか」「原発の技術について、そんなに知っているはずがない。裁判長はある意味で謙虚でなければならない」などと厳しく批判しました。

松浦副代表(右)と松浦事務局長(左)

松浦副代表(右)と松浦事務局長(左)

松浦副代表は、抗議文の提出後に記者会見し、仁坂知事に対して「福島県の原発事故後の状況を知事は知らないのか。12万人の避難者や廃炉、汚染水などの問題に全くめどが立っていない。原子力防災についてのリスクに対して知事は一言も触れていない」と怒りをあらわにしました。

また、松浦事務局長も「もし別の原発事故が起これば、その土地に住めなくなり子どもの健康が危険になる。政府は被害を矮小化(わいしょうか)して国民に辛抱を強いている中で、知事の発言は重大だ」と語り、改めて仁坂知事に直接対話を求める考えを示しました。