和歌山市 ドクターカー拠点設置・年中無休で運用(写真付)

2017年01月11日 19時30分 ニュース, 事件・事故・裁判, 社会


和歌山市消防局は、和歌山市小松原通りの日本赤十字社和歌山医療センター内に、医師が乗り込んで治療しながら搬送できる「ドクターカー」の拠点を開設して年中無休の24時間体制で運用することになり、きょう(11日)市役所で合意書の調印式が行われました。

笑顔で握手を交わす尾花市長と平岡院長(右)

ドクターカーは、医師が乗り込んで患者のもとへ向かい、本格的な医療行為を行いながら病院へ搬送する救急車で、24時間365日体制で運用するドクターカーは、全国に92ある日赤の病院では初めて、和歌山県内でも初めてです。和歌山市消防局と日赤は、2014年6月から平日の日中の時間帯だけ運用してきましたが、出動した救急車で病院まで医師を迎えに行く必要があったほか、夜間や休日に対応できませんでした。

このため和歌山市消防局は、重症患者の救命率を上げようと、日赤和歌山医療センター内に常設型のワークステーションを開設して、救急車1台と和歌山市消防局の救急隊員3人を常駐し、119番通報の段階で「重症」と疑われる場合にワークステーションからドクターカーが出動します。

これらの体制が整い、きょう午前9時半から、和歌山市役所の市長室で調印式が行われ、尾花正啓(おばな・まさひろ)市長と日赤和歌山医療センターの平岡真寛(ひらおか・まさひろ)院長が合意書にサインしました。

尾花市長は「市民の命の一刻を争うときにも医師に駆けつけてもらえるのでありがたい。運営に万全を期していく」と話し、平岡院長は「今まで以上に迅速で的確な対応ができるので地域住民の医療の充実に貢献したい」と期待を込めました。

和歌山市消防局によりますと、去年(2016年)和歌山市内での救急車の出動件数はおよそ1万9400件で、このうち3週間以上の入院が必要な「重症」と診断されたのはおよそ5%にあたる882人でした。

ワークステーションの設置で、ドクターカーの到着がこれまでより3分程度早くなり、こうした重症患者への対応がスムーズになります。今後は、今月13日にワークステーションの開所式を行い、16日から24時間体制でドクターカーの運用を始める予定で、年間に600件以上の利用を見込んでいます。