新宮市で春を呼ぶ「お燈祭」およそ2000人が参加(写真付)

2017年02月07日 21時18分 ニュース, 社会

熊野地方に春の訪れを告げる「お燈祭(おとうまつり)」が、昨夜(6日)新宮市(しんぐうし)の世界遺産・神倉(かみくら)神社で行われ、白装束に松明(たいまつ)を持ったおよそ2000人の男らが、急な石段を勇壮に駆け下りました。

山門前にひしめく上り子ら(2月6日・新宮市・神倉神社・※聴取者提供)

お燈祭は、今からおよそ2600年前に神武(じんむ)天皇が熊野を訪れた際、タカクラジノミコト(高倉下命)が松明を持って道案内をしたという故事にちなんで、毎年2月6日に行われている男だけの祭りで、白装束の腰に荒縄を巻いた「上り子(のぼりこ)」又は「上がり子(あがりこ)」と呼ばれる男らおよそ2000人が、きのう午後8時ごろ、修験者(しゅげんじゃ)のホラ貝を合図に、燃えさかるご神火(ごしんび)の松明を持って「ワッショイ」とかけ声を上げながら、山門からふもとまで538段の急な石段を一気に駆け下りました。

松明をみせる松本隆さん・奥は白洲信哉さん(2月6日・新宮市・熊野速玉大社)

きのうのお燈祭には「赤いスイートピー」や「硝子(がらす)の少年」など数多くのヒット曲を手がけた作詞家の松本隆(まつもと・たかし)さんが、文筆家・白洲信哉(しらす・しんや)さんの誘いで初めて参加し、松本さんは「松明に『心願成就(しんがんじょうじゅ)』と書き入れました。古典や和楽器とのコラボをやり残しているので、更に深めていければ」と話し、願いを込めていました。

民謡「新宮節」では「お燈祭は男の祭り、山は火の瀧、下り龍」と歌われ、祭が終わると、熊野地方に本格的な春が訪れると言われています。