災害発生時の情報提供 海南警察署で初の研修会(写真付)

2017年03月08日 19時46分 ニュース, 社会, 防災

災害時に住民から情報を提供してもらうための和歌山県警察本部の制度で、情報提供者に対する研修会がきょう(3/8)、県内で初めて海南警察署で開かれました。

研修の様子(海南警察署の会議室で)

この制度は、地震や津波、土砂災害などの災害時に、周辺の状況などを住民に伝えてもらうことで、より詳しい被害状況の把握につとめようと、和歌山県警が、去年9月、警察署ごとに情報提供者を選任しました。

そして、制度発足から初めてとなる情報提供者向けの研修会がきょう午前10時から海南警察署の会議室で開かれました。

海南警察署の管内では、海南市と紀美野町の住民あわせて58人が情報提供者に選ばれていて、きょうの研修会には、このうち、37人が出席し、東日本大震災で陸地に押し寄せる津波の様子などをまとめたDVDを観るなどしたあと、実際の通話を想定した訓練にのぞみました。

訓練に取り組む参加者(松下さん)

訓練は、巨大地震が発生し、大津波警報が発表されたという想定で行われ、参加した情報提供者は、津波や土砂災害の発生状況や周辺住民の避難の様子、建物の被害状況などを事前に用意したメモを見ながら報告していました。

このあと、きょう参加した37人に、島泰弘(しま・やすひろ)署長から1人ずつ研修の修了証が贈られました。

島署長(左)から修了証が手渡された

修了証のウラ面には、死者・行方不明者の有無や避難状況など、災害時に警察が聞きたい7つの項目が記されていて、警察は、説明の中で、財布などに入れて持ち歩くよう呼びかけました。

修了証のオモテ(左)とウラ

きょうの研修会で、海南市の松下整諫(まつした・よしただ)さん77歳は、「実際、起こったらどうなるかわかりませんが、ベストを尽くします。きょうは、とても勉強になりました。修了証は財布に入れておきます」と話していました。

海南警察署の島泰弘(しま・やすひろ)署長は、「被害情報提供者には、まず自分の身を守った上で、警察官が把握しきれない部分を補完してもらいたい。きょうの訓練は、とても熱心に取り組んでもらえたのでよかった」と話していました。

発災時情報提供者は、県内全体で272人が選ばれていて、災害時には、それぞれの警察署ごとに連絡して情報を収集します。