北山村の筏流しなど4件が新たに県指定文化財へ

2017年03月18日 16時21分 ニュース, 社会


和歌山県教育委員会は、きのう(17日)開いた定例会で、有田川町(ありだがわちょう)の浄教寺(じょうきょうじ)が所有する「絹本着色十六羅漢像(けんぽんちゃくしょく・じゅうろくらかんぞう)」や、北山村(きたやまむら)の「筏流し(いかだながし)技術」など、絵画や無形民俗文化財など4件を、あらたに県の指定文化財にすることを決めました。

このうち「絹本着色十六羅漢像」は、南北朝時代から室町時代初期の作とされる16枚の絵画で、十六人の釈迦の弟子・羅漢が一枚ずつ分かれて描かれています。

このうち樹木に抱かれて座禅を組む羅漢の絵が、京都の栂尾高山寺(とがのお・こうさんじ)が所有する国宝で、有田川町生まれの明恵上人(みょうえしょうにん)の絵画と似ていて、明恵上人を研究する上で貴重な学術資料としても高く評価されました。

また北山村の筏流し技術は、昭和30年代まで行われていた木材の輸送手段で、その後、観光筏下りに形を変えて、村の振興と、熊野の林業の歴史と伝統を今日に伝える無形民俗文化財としての価値が認められました。

このほか、田辺市の世界遺産・闘鶏(とうけい)神社の裏山から出土した祭礼用の鉄刀(てっとう)やガラスの小玉など154点や、すさみ町の立野(たての)遺跡から出土した木製の工具や農具、石器、土器など532点もあらたに県の指定文化財に加えられました。

また、かつらぎ町の妙楽寺(みょうらくじ)にある天然記念物「十五社の樟樹(じごせのくすのき)」の周辺の敷地も樹木の根を保護するため、天然記念物に追加指定した一方で、先月(2月)国の重要文化財に指定された田辺市の闘鶏神社の本殿6棟は、県の文化財指定を解除されました。

県の指定文化財はこれで580件となります。