白浜町に南方熊楠記念館新館完成、オープン

2017年03月19日 18時36分 ニュース, 社会

白浜町臨海(りんかい)地区の国立公園「番所山(ばんしょやま)」の高台にある南方熊楠(みなかた・くまぐす)記念館の新館が完成し、きょう(19日)午後、リニューアルオープンしました。

記念館は、民俗学や生物学、人類学など幅広い分野で研究を行い「知の巨人」とも呼ばれる博物学者で、ことし生誕150年となる南方熊楠を知り、学べる施設として、1965年に開館し、半世紀以上にわたり親しまれてきましたが、施設の老朽化が進んだことなどから、おととし(2015年)11月から総工費4億7500万円をかけて、本館の耐震改修工事を行うともに、新館の建設をはじめ、このほど完成しました。また、改修に際し募集した寄付金は、3200万円以上に上りました。

きょう午後1時からの記念式典では、関係者がテープカットなどを行って、新館の完成などを祝いました。記念館の谷脇幹雄(たにわき・みきお)館長は、式典で「近年の研究成果を解説しつつ、英文の解説を充実させ、子どもにも理解しやすいようにルビを振った。郷土の偉人を、内外に情報発信していきたい」とあいさつしました。

新館は、熊楠が研究した「菌類(粘菌・ねんきん)」をイメージした曲線を活かした外観の鉄筋コンクリート2階建てで、熊楠が採集した植物の標本や文献、それに、顕微鏡などおよそ800点が公開されているほか、記念館が建つ番所山をフィールドミュージアムとして、あわせて紹介しています。屋上も開放され、熊楠ゆかりの神島(かしま)や円月島(えんげつとう)、それに、白浜温泉街を含む、田辺湾を360度にわたって見渡せるようになっています。

また、記念館では、新館の開館を記念した特別展を8月末まで開催することにしています。