全室スイートのヨット型客船建造、3年後就航へ

2017年05月07日 17時33分 ニュース, 交通, 経済

傘下に、わかやま電鉄も抱える公共交通大手の両備(りょうび)グループは、すべての客室がスイート・ルームのヨット型客船を、東京オリンピック・パラリンピックを控えた2020年4月に就航させ、日本一周などを順次始める計画をこのほど、明らかにしました。

これは、「海の七つ星プロジェクト」という計画で、両備グループの小嶋光信(こじま・みつのぶ)代表は、「世界の人々が本当に喜び『日本でこれほどの船ができるのか』と言われるようにしたい」と夢の実現に力を込めました。

計画では、旅客船の全長は120メートル、幅は17・5メートルで、総トン数はおよそ9千トン、8つのデッキを備え、60ある客室は、すべてがバルコニー付きの広さ36平方メートル程度のスイートルームとなります。

2年前に構想を発表した際は、建造を引き受けてくれる造船所がなく、計画はストップしたままとなりました。このため、今回、船体と内装を分離発注することで、造船所に建造を受けてもらえる条件を整える一方、内装は、JR九州の豪華寝台列車「ななつ星in九州」や、わかやま電鉄貴志川線の「たま電車」など、多くの人気列車を手掛けるデザイナーの水戸岡鋭治(みとおか・えいじ)さんに依頼し、世界トップクラスで、日本初の「ヨット型客船」をめざすとしています。

小嶋代表は、ゆっくり、ゆったりと安らぐクルージングをめざしているとし、内装には大理石を採用するなど高級感を持たせ、「豪華なホテルが走っている雰囲気にしたい」と意気込んでいます。

世界的にも注目を浴びそうな客船の建造について、小嶋代表は、「自分が造った船で日本を一周したいという、若いころからの夢が出発点」と話し、「この船は、いずれ世界の七つの海に出て行く」と世界制覇も視野に、夢をさらに膨らませています。