田辺市で南方熊楠名誉市民授与報告会(写真付)

2017年05月19日 20時42分 ニュース, 社会

世界的な博物学者・南方熊楠(みなかた・くまぐす)に名誉市民の称号を授与する田辺市(たなべし)は、生誕から150年にあたるきのう(18日)熊楠の墓前で報告会を開きました。

墓前報告会のもよう(5月18日・田辺市稲成町・高山寺)

南方熊楠は150年前の慶應3年(1867年)5月18日に和歌山市で生まれ、海外留学を経て熊野をフィールドワークの地に選び、田辺市を拠点に生物学や民俗学など多岐にわたる研究に没頭したほか、昭和4年(1929年)6月には、田辺湾に浮かぶ神島(かしま)で昭和天皇に田辺湾の生物についてご進講を行い、昭和16年(1941年)12月29日、74歳で生涯を終えました。

ことしの生誕150年を契機に、田辺市は熊楠の功績を改めて後世に伝えるため、市町村合併後初めてとなる名誉市民の称号をおくることを決めました。

田辺市稲成町(いなりちょう)の高山寺(こうざんじ)で行われた報告会には、真砂充敏(まなご・みつとし)市長や「南方熊楠顕彰会」のメンバー、それに熊楠の親類縁者などが墓前に手を合わせ、名誉市民授与を報告しました。

式辞を述べる真砂田辺市長

真砂市長は、式辞で熊楠の功績を讃えた上で「地方格差が今より遥かに顕著だった当時、神社合祀令(じんじゃごうしれい)に強く反対しエコロジーを唱えた貴殿の姿勢に大変驚くと共に、誇りに思う」と述べ、地方創生への決意を示しました。

田辺市は、ことし10月22日に紀南文化会館で熊楠の生誕150周年記念式典を開き、関係者に名誉市民章などを贈呈する予定です。