由良港防波堤の起工式(写真付)

2017年05月27日 19時05分 ニュース, 社会, 防災

由良町と日高町にまたがる由良港(ゆらこう)で津波被害を軽減する防波堤の設置工事が始まり、きょう(27日)起工式が行われました。

礎石の除幕式

これは、和歌山県の津波対策事業の一環で、由良港の由良町側に高さ6・5メートル、長さ350メートルの防波堤が、日高町側に高さ5・5メートル、長さ100メートルの防波堤がそれぞれ設置されます。

きょう午前10時から、由良町阿戸(あと)の町立由良中学校の体育館で起工式が行われ、和歌山県の仁坂吉伸(にさか・よしのぶ)知事や由良町の畑中雅央(はたなか・まさお)町長、日高町の松本秀司(まつもと・しゅうじ)町長ら主催者のほか、国土交通省の関係者や地域住民あわせておよそ300人が参加しました。

この中で仁坂知事が「津波を少しでも小さくして県民の命を守るため、一日千秋の思いで完成を心待ちにしたい」と挨拶したほか、由良町の畑中町長が「由良港は良港ゆえ、津波のたびに被害を受けてきた。1日も早い完成を願うとともに、より一層、防災意識の高揚に努めて津波犠牲者ゼロを目指す」と話しました。

仁坂知事

畑中町長

このあと、地元の小中学生が書いた「防災」「安全」などの文字が刻まれた礎石(そせき)の除幕とくす玉開きが行われ、工事開始を祝いました。礎石は防波堤の海底部分に設置されます。

「東海・東南海・南海の3連動地震」では、地震発生からおよそ35分で由良港に最大4・8メートルの津波が到達すると予想されています。防波堤の設置は、これを想定したもので、津波により3メートル以上浸水すると予想されている区域が7割以上縮小するとされ、被害の減少と早期の復旧復興が期待されています。

工費はおよそ67億円で、7年後の2024年度中の完成を目指します。