有田市で消防総合訓練・工場火災後はじめて(写真付)

2017年06月02日 20時08分 ニュース, 事件・事故・裁判, 防災

大規模な石油工場火災を想定した消防総合訓練がきょう(2日)有田市の、旧・東燃ゼネラル和歌山工場、現在のJXTGエネルギー・和歌山製油所で行われました。

消防が放水・手前は出火した想定の原油タンク(訓練)

この訓練は、石油工場火災に備えて地元の防災体制を確認するため毎年行われているものです。

ことし(2017年)1月に和歌山製油所で発生した大規模な火災のあと、はじめて行われた今回の訓練では、消防の消火隊と救急隊が連携する「PA訓練」と、医師や看護師あわせて4人からなる有田市立病院のD‐MATの訓練がはじめて導入されました。

きょう午後1時半から有田市初島町(はつしまちょう)のJXTGエネルギー和歌山製油所で行われた訓練には、有田市消防本部や有田警察署、和歌山製油所など7つの機関の関係者らあわせて300人あまりが参加しました。訓練は、和歌山県北部を震源とし、有田市で震度6弱を観測する地震が発生し、製油所のタンクが破損して原油が海に漏れ出すとともに、タンクで火災が発生し、けが人が出たという想定で行われました。

現場には、有田市長を本部長とする防災本部が設置され、有田市消防本部や有田市消防団の消防車がタンク付近に放水して火災の延焼を防いだほか、負傷した工場の作業員をPA隊が搬送し、D‐MATが現場での治療にあたりました。

有田市消防本部のPA訓練

有田市立病院のD-MATが治療にあたる(訓練)

また海上では、製油所の作業船がオイルフェンスを張って海に漏れ出した原油を回収し、海南海上保安署の巡視艇「わかづき」が付近の警戒にあたりました。

海にオイルフェンスを張る油回収作業船(訓練)

訓練のあと、和歌山製油所・工務部担当の鈴木大太郎(すずき・だいたろう)副所長は「一連の火災で近隣の皆さまにご心配をおかけした。きょうは事故後はじめての訓練とあって、普段以上に緊張感を持って事故の場面を想定しながら真剣な訓練ができた。日々努力を重ねて、地域に安心安全を届けられるよう精進したい」と話していました。

和歌山製油所は甲子園球場55個分の敷地面積に大小あわせて504機の原油タンクがあり、ことし4月にはタンクから原油が海に流出し、また、ことし1月には2回にわたって大規模なタンク火災が発生しました。