災害時のICTユニット活用 由良町で近畿初の実証実験(写真付)

2017年06月05日 18時43分 ニュース, 社会, 防災

災害時にダウンした通信機能を応急復旧させるための機材を活用した総務省・近畿総合通信局の実証実験が、きのう(6/4)、近畿地方で初めて、由良町で行われ、町役場の職員らが参加しました。

これは、近畿総合通信局が、NTT未来ねっと研究所に委託して開発した「ICTユニット」を使って近畿地方で初めて行ったものです。

 

 

実証実験が行われたのは、南海トラフ巨大地震が発生した場合、役場の大部分が浸水する恐れのある由良町で、災害対策本部の代替施設となっている、ゆらこども園に、災害時でも通信できる環境が設営されました。

実験では、半径50メートルの範囲にWiFi(ワイファイ)環境が整えられ、専用のアプリを取得して携帯電話番号を登録すると、誰でも、施設内で電話をかけあうことができ、さらに、「ICTユニット」を衛星携帯電話に接続し、外部とも連絡がとれる状態が構築されました。

また、避難者名簿の作成機能や、被害状況を撮影したデータを共有するシステムなども紹介され、由良町役場の職員や、地元の自主防災会の住民らが実際に使って体験していました。

参加した地元の住民は、「とても便利だと思いました。実際に何かあれば、利用したい」と話していました。

近畿総合通信局・防災対策推進室の大角豊(おおすみ・ゆたか)室長は、「このICTユニットは、災害対策の役に立つと考えているので、自治体の皆さんには、災害への備えの1つとして検討していただきたい」と話しました。

由良町総務政策課の井筒博紀(いづつ・ひろき)課長は、「思っていたより、複雑な操作が少なく使いやすい、というのが第一印象です。通信手段のバックアップを検討する中で、このユニットを導入するかどうかなどを考えます」と話していました。