蓄電池から水素ガス発生、波浪計爆発事故

2017年06月11日 17時20分 ニュース, 事件・事故・裁判, 防災

和歌山市の岸壁でことし2月、点検中だった波浪計が爆発し、作業員2人が死傷した事故は、内部の蓄電池から漏れた水素ガスが静電気に触れ、引火した可能性が高いことがわかりました。

これは、このほど神戸市で開かれた、事故原因を調査している国土交通省近畿地方整備局の有識者委員会で報告されたものです。整備局によりますと、波浪計のバッテリー室に設置された蓄電池78個のうち、複数の蓄電池で劣化や不具合が発生し、水素ガスが漏れ、これが、何らかの原因で静電気に触れたとみられています。バッテリー室には換気装置がなく、ガスがたまりやすかったということです。

波浪計は、GPS衛星利用測位システムを備えた、高さおよそ15メートル直径およそ5メートルのブイで、海に浮かべて波の高さを計測するものです。国土交通省が白浜町の沖合に設置していましたが、電源システムに故障があるとして、和歌山市西浜(にしはま)の和歌山港岸壁に引き揚げ、点検を始めた2月21日に爆発事故が発生、製造元の日立造船の作業員2人が死傷しました。