和歌山市・新市民会館基本設計案に反対の声(写真付)

2017年06月19日 19時40分 ニュース, 政治, 社会

和歌山市が4年後の完成を目指している新しい市民会館の小ホールの基本設計案を巡り、現在の市民会館を利用している文化団体などから設計案の見直しを求める声が上がっています。

傍聴席には多くの市民が詰めかけた

和歌山市はこのほど、和歌山市七番丁(しちばんちょう)の市立伏虎中学校の跡地に建設を予定している新しい市民会館「仮称・市民文化交流センター」の基本設計案を公表しました。このうち、およそ400席の小ホールについては、現在の市民会館では可動式になっている音響反射板を舞台の側面や上部に固定し、演者が出捌けする袖幕も設置されない設計になっています。

和歌山市側は「講演会や式典、小規模な演劇にも対応できる多目的なホール」と説明していますが、現在の市民会館を利用している伝統芸能や演劇の関係者からは「音響反射板によりマイクを使うことができず、少人数のクラシック演奏でしか使えない」と指摘する声が上がっています。

きょう開かれた和歌山市議会の6月定例会では、市内の文化団体の関係者らおよそ30人が傍聴に駆けつける中、至政クラブの𠮷本昌純(よしもと・まさずみ)議員が現在の設計案になった理由などを質したのに対し、和歌山市側は「近年、他の都市で建設された施設の利用状況や、現在の市民会館を利用している団体の意見を勘案し、総合的に判断した」「専門家や利用者、高校生などからの意見聴取をのべ97回、ワークショップやシンポジウム、アンケート調査などを10回以上行った」と説明しました。

傍聴した和歌山市実演家協会・事務局の川端恵(かわばた・けい)さん56歳は「なぜ敢えてクラシック専用なのかの明確な説明がなく、残念。一部の人が反対していると捉えられているのではないかとの危惧も大きくなりました。多くの人の意見を聞いて、誰もが使える市民会館にしてほしい」と話していました。

日本舞踊や演劇など8つの文化団体からなる和歌山市実演家協会などは、今月(6月)9日から、小ホールの設計見直しを求める署名活動を行い、今朝までに、市内外の80以上の文化団体や個人およそ3300人から署名を集めていて、今後、尾花正啓市長に集めた署名を提出し、基本設計案の見直しを要望することにしています。