旧・和歌山県議会議事堂で重文指定記念講演(写真付)

2017年09月12日 18時34分 ニュース, 政治, 社会

講演する亀井伸雄・東京文化財研究所長

主催者として挨拶する仁坂吉伸知事

挨拶する共催の中柴正之岩出市長

挨拶する後援の山本茂博県議会副議長

重文指定を祝う、いわでチェンバーアンサンブルによる弦楽四重奏

岩出市根来(いわでし・ねごろ)の旧・和歌山県議会議事堂が今年7月31日、国の重要文化財に指定されたことを記念した、和歌山県主催の講演会が、昨夜(11日)開かれました。

旧・県議会議事堂は1898年(明治31年)に和歌山市一番丁(いちばんちょう)に建てられたあと、1941年(昭和16年)に和歌山市美園町に移築されて農協施設として利用され、その後1962年(昭和37年)に岩出市の根来寺敷地に「一乗閣(いちじょうかく)」として再移築されました。去年(2016年)4月、道の駅「ねごろ歴史の丘」に三度目の移築をした際に建築当時の姿に復元され、今年5月に国の重要文化財指定が決まりました。

きのう午後6時から旧・議事堂で開かれた講演会には、 和歌山県の仁坂吉伸知事や岩出市の中芝正幸(なかしば・まさゆき)市長、岩出市選出で県議会の山本茂博(やまもと・しげひろ)副議長らおよそ200人が出席し、国立文化財機構・東京文化財研究所の亀井伸雄(かめい・のぶお)所長が記念講演しました。

仁坂知事は「120年前の1897(明治30)年に建設が始まった旧和歌山県議会議事堂を竣工当初の姿に復元し、重要文化財に指定されました。県としては単に飾っておくのではなく、皆さんに使っていただきながら、保存、保全していきたいと思っています」と述べました。このあと中芝岩出市長、山本県議会副議長があいさつしました。

重要文化財指定の審議に加わった亀井所長は、「当初は建設当時の設計図が無かったが、調べを進める中で大正前期の議事堂の修繕設計書が見つかり、さらに売却時の資料に平面図が添付されていることが分かった。こうした資料などを基に復元された」として「明治時代の独立型の木造和風意匠を基調とした現存唯一の県議会議事堂の遺構で、歴史的価値が高く、大変貴重だ。重要文化財に指定すべき基準を満たしている」などと語り改めて高く評価しました。

このあと、岩出市を拠点に活動している「いわでチェンバーアンサンブル」の女性4人が弦楽四重奏を披露し、重要文化財指定を音楽で祝福しました。