関西インバウンドセミナー(写真付)

2017年09月14日 19時13分 ニュース, 社会, 経済

変化する外国人観光客のニーズを掴むためのヒントを専門家が解説する「関西インバウンドセミナー」がきょう(14日)和歌山市で開かれました。

これは、和歌山県などが開いたもので、きょう午後、和歌山市の県民文化会館で開かれたセミナーには、行政の担当者に加え、県内の飲食店やホテル、観光施設の関係者らあわせておよそ70人が参加しました。

セミナーでははじめに、観光庁・外客受入参事官室の福田考宏(ふくだ・たかひろ)係長が日本を訪れる外国人観光客の現状や観光庁の取り組みについて解説しました。この中で福田係長は、「地方への外国人宿泊者数の伸び率は都市圏を上回っているが、ヨーロッパからの富裕層を取り込めていない」と日本の課題を挙げ、「『爆買い』のピークが過ぎた中、買い物だけでなく宿泊でお金を使ってもらうことが重要」と話しました。

続いて、国際観光政策研究所の鳥井信宏(とりい・のぶひろ)理事長が世界の多様な食文化や食習慣を受け入れられる態勢づくりの必要性について説明しました。

鳥井理事長は、「宗教による食のルールを持つ人や、ベジタリアン、アレルギーがある人は世界におよそ32億人いる」とした上で、「ゲストが選択できるようメニューに使われている食材の情報を可視化するなど、今後、増えると予想されるインドなどからの観光客が訪れやすい環境を整えるべきだ」と提言しました。さらに、「ホテルやレストランでの『おもてなし』に地域の伝統産業を活用しコンテンツを結び付けることで、外国人観光客の滞在時間が延びることが期待できる」と話しました。

観光庁によりますと、去年(2016年)、和歌山県に宿泊した外国人観光客は55万7000人あまりで、国別では、最も多い中国が4割近くを占め、続いて香港や台湾、韓国が多くなりドイツ、イギリス、ドイツからの宿泊客は3%にとどまりました。