「くろしお」減便の可能性示唆のJRに仁坂知事怒り(写真付)

2017年10月26日 19時58分 ニュース, 交通, 政治

JR西日本和歌山支社が、和歌山県や紀勢線の沿線自治体に利用客数の減少などを理由に、特急「くろしお」の減便の可能性を示唆(しさ)したことがわかり、和歌山県の仁坂吉伸知事は「生意気だ。自分で乗客を増やす努力をしたのか」と強い怒りを表しました。

JR西日本に怒りを表明した仁坂知事(10月26日・和歌山商工会議所)

これは、きょう(26日)和歌山市で開かれた県の新政策に関する市町村長懇談会の意見交換で、串本町の田嶋勝正(たしま・かつまさ)町長が意見を述べるなかで言及したのに対し、知事が反応したものです。

きょうの会議で、田嶋町長は、およそ1ヶ月半前にJR西日本和歌山支社から、特急「くろしお」の白浜・串本間の利用客数が1日1000人を下回るなど紀伊半島大水害の直後よりも悪化しているほか、かつて「オーシャンアロー」として使われてきた車両の老朽化も進んでいることなどを理由に、このままでは、くろしおの減便も含めて検討しなければならないと報告されたことを明らかにしました。

これに対して仁坂知事は「JRは生意気だ。乗客を増やす努力は、県や沿線自治体、関係者を含めてみんなで考えなければならないことのはず。国鉄を通り越して、省線(しょうせん)時代にまで戻ったのではないか」と声を荒げました。

田嶋町長は「あす(27日)新宮市で、我々沿線自治体の首長らがJR西日本にそれぞれの考えを伝える」と話しています。

一方、JR西日本和歌山支社は和歌山放送の取材に対し「もし、このままの状態が続けばという仮定の話を報告したが、まだ何も決まっていない状態なので、今後、県や沿線自治体など関係者と協議を深めながら、対応を一緒に考えたい」と答えました。