旭日中綬章の島精機島会長・喜びと感涙(写真付)

2017年11月03日 20時56分 ニュース, 社会, 経済

秋の叙勲で旭日中綬章に選ばれた島精機製作所の島正博(しま・まさひろ)会長80歳は、受章の喜びを語るとともに、次の世代のイノベーションの台頭を願いました。

全自動横編機「マッハ2XS」と島会長(和歌山市坂田・島精機製作所本社)

戦後の焼け跡のなかを過ごした少年期から発明やものづくりが大好きで、県立和歌山工業高校を卒業後の昭和37年・1962年に島会長が創業した株式会社島精機製作所は、手袋や靴下を編む全自動機械の開発などを経て、現在では、縫い目のないニット衣料をコンピュータによる全自動制御で編み上げる「ホールガーメント」横編み機の世界シェア60%を超える和歌山一のものづくり企業に成長しました。

また、創業から2年後の昭和39年・1964年に開発された「全自動手袋編機」は、ことし(2017年)日本機械学会が認定する「機械遺産」にも選ばれています。

「人間だから出来る創造と工夫を」と語る島会長

島会長は、旭日中綬章の受章について「心から嬉しく思っています。無力な私が、多くの皆さんのおかげで頑張ってこられました」と喜びと感謝の気持ちを表しました。

島会長は、ことし6月、副社長で長男の三博(みつひろ)さんに社長を譲り、会長になったいまでも海外出張や講演などに多忙な日々を送っていますが、2013年に亡くなった最愛の妻・和代(かずよ)さんのことを思い出すと、涙で声を詰まらせ「生きていたらさぞかし喜んだことでしょう」と話していました。

そして島会長は、次の世代の技術者や開発者に対して、モットーである「愛と氣」をあげながら「何が何でもやり遂げる不屈の精神と、そこから生まれる知恵を蓄積して、コンピュータが真似できない発明や発見をそれぞれの業界の発展に役立てて欲しい」と述べエールを送るとともに、受章を機に、後進の指導にますます力を入れる意欲を示しました。