「厳選」早生みかん、出荷本格化(写真付)

2017年11月10日 21時01分 ニュース, 社会

和歌山県とJAグループ和歌山が設けた品質基準に基づいて、糖度や大きさを厳しく選別された早生(わせ)の「厳選みかん」の出荷作業が、県内JAの選果場で本格的に行われています。

手作業で選別

県とJAは、県産みかんの付加価値を高めようと、県内JAの16の選果場に光センサーを設置してみかんの糖度と酸度を測り、厳しい品質基準をクリアしたものを「厳選みかん」として出荷する取り組みをおととし(2015年)から始めています。糖度の基準は、9月に収穫されたものが9度以上、10月は10度以上、それ以降は11度以上で、基準を満たさなかったみかんはジュースなどの加工品の原料として出荷され、県やJAから1キロあたり30円の助成を受けることができます。

糖度を計測する光センサー

県内では、今月(11月)から順次、早生の厳選みかんの出荷が始まっていて、このうち有田川町奥(おき)にある、JAありだの「AQ中央選果場」では、きょう午前8時からおよそ100人のスタッフが早生みかんの選果作業にあたりました。作業ではベルトコンベアで運ばれてきたみかんの傷や腐りを手作業で選別したあと、みかんに可視光線を当てて色づきを、近赤外線を当てて糖度と酸度をそれぞれ測り、糖度や色、大きさごとに12通りに分類して箱詰めしていきました。

色やサイズごとに箱詰め

きょうは、有田川町や湯浅町、広川町などの農家およそ100軒から集まった早生みかん、およそ130トンが選果されたということで、今シーズンは県内全体で、去年より8%少ないおよそ15万トンの「厳選みかん」の出荷を見込んでいます。13年連続でみかんの生産量日本一を誇る和歌山県ですが、1キロあたりの単価は、2年連続全国7位で、233円だったおととしは1位の徳島県より86円、256円だった去年は1位の長崎県より33円、それぞれ下回っています。

県・果樹園芸課の岩本和也(いわもと・かずや)課長は「先月の2度の台風で心配していましたが、ことしは去年より糖度が高く、甘くて食べやすいみかんができました。市場からも評価され、単価にも表れてきているので今後も、農家で作られるみかんの更なる高品質化を求めていきたい」と話していました。早生の「厳選みかん」の出荷は今月中旬にピークを迎え、年内いっぱいまで続きます。