紀の川市西脇斜面崩落・仁坂知事が県の責任認め陳謝(写真付)

2017年12月28日 20時22分 ニュース, 事件・事故・裁判, 政治, 社会, 防災

ことし10月の台風21号などによる大雨で紀の川市西脇(にしわき)で斜面が崩れ、土砂が民家を直撃し、80代の男性1人が死亡したのは「和歌山県が整備していた農道の存在が崩落を誘発したのではないか」とする県の調査検討会の指摘を受け、きょう(28日)午前、仁坂吉伸(にさか・よしのぶ)知事が県の責任を認め陳謝しました。

記者会見で陳謝する仁坂知事(12月28日・和歌山県庁)

県では、斜面崩落後の先月(11月)から外部の専門家らによる調査検討会を設置して、崩落現場の視察や関連するデータの解析などを行って、崩落の原因が斜面の上に県が整備中の農道にあるかどうかを検討してきました。

きのう(27日)開かれた3回目の会合では、死亡した男性の長男ら西脇地区の住民2人から初めて意見聴取も行われました。

その結果、調査検討会の会長で京都大学の大西有三(おおにし・ゆうぞう)名誉教授は「農道の存在は少なくとも影響があったとみていて、一番の原因が大雨で、想定を超える200ミリ以上の雨量に盛り土がもたなかったのではないか。盛り土の排水システムが不十分だったと思われる」などと県の責任を指摘しました。

これを受け仁坂知事は、きょう午前、和歌山県庁で記者会見を開き「心からお詫びしたい。改めて犠牲者の冥福を祈り、後日現地へお詫びに訪れたい。速やかに補償の手続きを進める」と陳謝しました。

死亡した男性の長男は、和歌山放送の取材に対し「とりあえず一段落ついたという気持ちです。知事は立場的に動きづらいのかもしれないが、もう少し早く現地を見てほしかった」と話しています。