日銀・鈴木委員が和市で講演 和歌山の景気は緩やかに回復(写真付)

2018年02月08日 19時46分 ニュース, 経済

日本銀行の委員が地方を訪れ、講演し、地元の経済関係者らと意見交換する懇談会がきょう(2/8)、和歌山市で開かれました。

懇談会の冒頭(2018年2月8日)

これは、日銀の政策決定に、地方の生の声を反映させようと、日銀が全国各地で開いているもので、和歌山市で開催されるのは、2010年、2014年に続いて3度目です。

きょう午前10時半から和歌山市のホテル・グランヴィア和歌山で行われた懇談会には、日銀の鈴木人司(すずき・ひとし)委員のほか、和歌山市の尾花正啓(おばな・まさひろ)市長ら行政関係者や和歌山県内の経済5団体の代表らが出席しました。

懇談会は、非公開で行われましたが、日銀によりますと、鈴木委員は、講演した中で、日銀が進める大規模金融緩和の継続に関し、「累積的な影響を含めて、丁寧に見ていく必要がある」と述べ、低金利が金融機関の経営を圧迫する副作用の部分を中止していく考えを示しました。

記者会見する鈴木委員(ホテルグランヴィア和歌山で)

また、懇談会のあと記者会見した鈴木委員は、和歌山県の景気の現状と今後について、「緩やかに回復しているとみている。世界遺産ブランドを活用したキャンペーンなど、官民を挙げた取り組みで観光客が大幅に増加しているということなので、アジア諸国の富裕層による海外旅行が増えると見込まれることから、豊富な観光資源を生かした外国人観光客の獲得は有望なこと。このような取り組みによって、人口減少による内需への下押しの圧力は緩和されて、和歌山県の景気の足取りは、一段と、しっかりとしたものになっていくと考えられる」と述べました。

また、日銀の鈴木委員は、「県内の皆さんからも、金融緩和を粘り強く進めて地域の活性化に資する企業の取り組みに資金が行き渡るようにしてほしいという要望もいただいたので、こうした意見を踏まえて適切な政策運営を行っていく」と述べました。