県立医大・図書館公開講座・医師の徳永進さん講演(写真付)

2018年02月12日 18時58分 ニュース, 社会

がん患者や家族、県民のための公開講座が、きょう(12日)午後、和歌山市西高松(にしたかまつ)の県立図書館メディア・アート・ホールで開かれ、鳥取県でホスピスを開設している医師の徳永進(とくなが・すすむ)さんが講演しました。

きょうの公開講座のもよう(2月12日・和歌山県立図書館)

これは「がん関係図書コーナー」の設置やがん患者サロンの開催などで連携している県立医大と県立図書館が、県民の死因第1位のがんについて理解を深めようと主催しているもので、今回が9回目です。

きょうは、鳥取赤十字病院内科部長を経て、鳥取市内にホスピス「野の花診療所」を開設した医師の徳永進(とくなが・すすむ)さんが、「いのちの日々」と題して、およそ240人の聴衆を前に徳永さんが看取った末期がん患者たちと家族らの日々について語りました。

講演する徳永進さん

徳永さんは、歩行困難となったすい臓がんの男性が「自宅の窓際でたばこを吸いたい」との希望に応えようと、集まった親族たちに男性の身体を運ばせてたばこを吸わせてあげた出来事や、乳がんで筋力が衰えた女性が「筋トレをしたい」と、ベッドの上で水の入ったペットボトルをダンベル代わりに持ち上げていた姿を振り返り「医療や技術が進歩した反面、いざ身内ががんにかかった時、親族は医師に任せっきりになってはいないか。人間の感性が鈍ってしまってはいないか」と呼びかけました。

その上で徳永さんは「死というものを、患者や家族がいかに受容するかが大切ではないか」と話しました。