「西国三十三所」1300年記念大法要

2018年04月15日 19時35分 ニュース, 社会

那智勝浦町の那智山(なちさん)青岸渡寺(せいがんとじ)から始まる和歌山県など近畿地方と岐阜県の2府4県にまたがる日本最古の巡礼ルート「西国(さいこく)三十三所」が始まって1300年になるのを記念する大法要がきょう(15日)、ボタンやシャクナゲが咲く、奈良県桜井市の長谷寺(はせでら)で営まれ、33の寺の住職ら300人ほどが参加しました。

大法会では、.境内の登廊(のぼりろう)を本堂まで練り、本尊の十一面観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)像に1300年を奉告(ほうこく)、記念事業実行委員長で、滋賀県長浜市(ながはまし)の宝厳寺(ほうごんじ)の峰覚雄(みね・かくゆう)管主は、法要参加者らに「観音様の心である相手の心を感じ取る心、思いやりの心を100年、200年、千年と伝えていきたい」と語りました。

西国三十三所は、那智勝浦町の青岸渡寺の第一番札所から岐阜県揖斐川町(いびがわちょう)の華厳寺(けごんじ)の第三十三番札所までを結び、全長はおよそ1000キロに及びます。起源は、徳道上人(とくどうしょうにん)が、718年に仮死状態の中で、閻魔(えんま)大王の託宣(たくせん)を受けて、人々に観音参りを説いたのが始まりとされています。

県内には、青岸渡寺のほか、和歌山市の紀三井寺(きみいでら)と紀の川市の粉河寺(こかわでら)が、それぞれ第二番・第三番札所となっています。

西国三十三所を巡礼中で、法要に参加したアメリカ人僧侶のジェシー・ラフィーバーさん37歳は、「昔の日本と出会う旅。巡礼は時間を旅している気がする」とうれしそうに話していました。