「全国消防職員意見発表会」入賞で市長に報告(写真付)

2018年06月07日 18時57分 ニュース, 防災

全国の消防士が、消防業務における課題などについて意見を発表する「全国消防職員意見発表会」で入賞した和歌山市の消防隊員が、きょう(7日)尾花正啓(おばな・まさひろ)市長に結果を報告しました。

発表を披露する田中消防士長

今月(6月)1日に東京で開かれた「第41回全国消防職員意見発表会」には、県大会や地区大会を勝ち抜いた全国の消防職員10人が出場し、東近畿地区の代表として出場した和歌山市消防局中消防署の田中宏幸(たなか・ひろゆき)消防士長30歳が入賞を果たしました。

全国大会当日の様子 (提供:和歌山市)

きょう午後、田中消防士長が和歌山市役所の市長室を訪れて尾花市長に大会での結果を報告し、当日の発表を披露しました。発表のテーマは「和歌山の新常識」で、東日本大震災時に、日頃の防災教育により岩手県釜石市のほとんどの小中学生が無事に避難することができた「釜石の奇跡」をもとに新たな防災教育を提案しています。

この中で田中消防士長は、リュックサックの代わりに非常持ち出し袋を、弁当の代わりに非常食を用い、学校から避難場所までを上級生と下級生が手を繋いで歩く「防災遠足」を提案し、「小さな子どもでも、正しい知識を身に着けることができれば自分を守ることに繋がる。楽しみながら防災を学び、子どもの避難率100%の未来を作りたい」と訴えました。

発表を聞いた尾花市長は「分かりやすい言葉で、内容の豊富な提案だった。この試みが和歌山の新常識になるよう、広めていきたい」と入賞を祝福していました。

田中消防士長は大会を前に市内の朗読教室に半年間通い、標準語や声の強弱、間の取り方などの練習を重ねたということで、「自分の1歳の息子が小学生になったときに自分で避難できるのかと考え、テーマを思いつきました。発表して終わりではなく、実現できるよう取り組みたい」と話していました。

和歌山市消防局では、すでに市の教育委員会にも「防災遠足」を提案しているということです。