【台風21号】世耕経産相が和歌山市の被災地視察(写真付)

2018年09月08日 20時09分 ニュース, 経済, 防災

今月(9月)4日の台風21号による被災の状況を把握しようと、参議院和歌山県選挙区選出の世耕弘成(せこう・ひろしげ)・経済産業大臣がきょう(8日)、高潮や停電の被害を受けた和歌山市の工業団地を視察しました。

高潮で被災した豊工業所を視察する世耕大臣(右)

世耕大臣は、きょう午前、大阪市の関西電力本社で意見交換を行ったあと和歌山市に入り、台風21号による高潮で堤防の一部が決壊し、およそ10社が浸水被害を受けた雑賀崎工業団地や、強風による建物の破損や停電で営業ができなくなるなどの被害がでた和歌浦地区と西浜工業団地の被災企業を視察しました。

このうち、雑賀崎工業団地にある建材業「豊工業所(ゆたかこうぎょうしょ)」では、被害の少なかった工場部分できのう操業を再開しましたが、高潮で2階建て事務所の1階部分が水に浸かり、従業員らが後片付けに追われていました。また、西浜工業団地にある土木・建築業「宮本工業」では、いまも続く停電で住宅の柱や梁、屋根などに使われる資材を加工する機械がストップしていました。

堤防が決壊し、防風林もなぎ倒された

宮本会長から被害状況を聞き取る世耕大臣(右)

世耕大臣は企業の担当者から被災の状況を聞き取り、視察のあと、報道陣のインタビューに応じ、「台風21号による被害が中小企業などにとって深刻であることを痛感した。復旧に向けて、1社1社に寄り添う形で資金面などでサポートしていきたい」と話しました。また、県内全域で続く停電について「停電でお困りの方々には心からお見舞いとお詫びを申し上げたい。関西電力ではおよそ8000人態勢で不眠不休、夜を徹して復旧作業にあたっているが、山間部のがけ崩れで立ち入れないケースや西浜地区のように電柱が根こそぎ倒れ建て替えが必要なケースもあるのでもう少し待っていただきたい」と理解を求めました。

インタビューに応じる世耕大臣

豊工業所の久保晋典(くぼ・しんすけ)代表取締役社長は「津波のように水が押し寄せ、あっという間だった。当時建物内にいた11人が2階に避難し、いまは事務所機能が全滅している状況です。取引先に安心してもらえるよう、一刻も早く普通に戻りたい」と話していました。また、宮本工業の宮本次朗(みやもと・じろう)代表取締役会長は「今回の台風の教訓を来たる南海トラフ巨大地震に生かしたい」と話していました。