新宮市で大逆事件サミット

2018年10月07日 11時23分 ニュース, 政治, 社会

大逆(たいぎゃく)事件をめぐり、事件の犠牲者の名誉回復や顕彰活動をする全国の団体が一堂に会する「第4回大逆事件サミット」がきのう(6日)、新宮市で開かれ、およそ230人が参加しました。

サミットでは、国際啄木(たくぼく)学会の伊藤和則(いとう・かずのり)理事が「石川啄木と大逆事件」と題し、裁判資料を借りて筆写し、事件に関する作品を熱心に作っていた啄木の姿を紹介、各団体からは「事件関係者の書簡をまとめ、本にした」などの活動成果が報告されました。

大逆事件は、明治時代、天皇暗殺を企てたとして、各地の社会主義者らが摘発され、幸徳秋水(こうとく・しゅうすい)や、新宮市出身の医師、大石誠之助(おおいし・せいのすけ)ら12人が死刑となりました。新宮市では、ことし1月、「大逆事件は冤罪(えんざい)とされる」とした上で、「平和、博愛、自由、人権を訴えた大石の取り組みは、現代につながる思想啓発だ」として、大石を名誉市民としたことから、今回、サミットが初めて開催されました。

主催した社会思想史に詳しい明治大学の山泉進(やまいずみ・すすむ)名誉教授は「1990年代以降、地方議会で顕彰決議がなされるなど、犠牲者らの名誉回復は行われているが、まだまだ道半ばだ。今後も活動を続けていきたい」と話しました。