和大ベンチャー「パワーアシストスーツ」製品化(写真付)

2018年10月11日 19時48分 ニュース, 社会, 経済

和歌山大学が設立したベンチャー企業が、農作業や介護などで体に負担のかかる運動をサポートする「パワーアシストスーツ」を開発・製品化しました。

スーツについて説明する八木名誉教授(左)

開発したのは、和歌山大学で2005年からパワーアシストスーツの研究に取り組んできたシステム工学部の八木栄一(やぎ・えいいち)名誉教授が代表取締役を務めるベンチャー企業「パワーアシストインターナショナル」で、これまで農林水産省から総額3億円以上の助成を受けて改良を重ねてきました。

製品化されたのは、歩行と荷物の上げ下ろし、それに中腰の姿勢をサポートする多機能スーツと、中腰での作業に特化した中腰専用スーツの2種類で、きょう午後、和歌山大学で八木名誉教授が記者会見を開いて発表しました。

重い荷物の上げ下げによる負担を軽減

リュックサックを背負うようにスーツを身に着けると、手足につけたセンサーが体の動きを感知して腰や背中にかかる力を10キロ程度サポートします。県内の企業や農家でテストを繰り返してフレームの素材や構造を工夫するなど改良を重ね、試作当初は40キロあった重さを4・5キロ程度まで軽量化するとともに、体にフィットする装着感を実現しました。

10年以上かけて製品化した八木名誉教授は「和歌山大学は農業現場が近く、必要としてくれる人の意見を聞いて開発できたのが良かった。農作業や介護の現場で働く高齢者や女性に少しでも楽になってもらいたい。今後も改良を重ね、人と共存できるロボットを作りたい」と話していました。

価格は、多機能スーツが1台100万円、中腰専用スーツが60万円で、当面は、テストに協力した企業や農家にサンプルを出荷し、来年(2019年)2月から一般向けの販売を始めるということで、農作物の収穫時期のみのレンタルやリースも行う予定だということです。