紀伊半島豪雨から1年。復興は半ば

2012年09月02日 13時13分 ニュース, 事件・事故・裁判, 交通, 社会, 経済, 防災

82人が亡くなり16人が行方不明となった台風12号による紀伊半島豪雨からきょう(2日)で1年となります。水道や電気などライフラインは復旧しつつありますが、いまだに仮設住宅での暮らしや別の学校への通学を余儀なくされる住民もいて被災地の復興は道半ばです。自宅を流されるなどしたことで和歌山と奈良、三重の3県の8つの市町村で少なくともあわせて253世帯の住民が仮設住宅や親戚の家で避難生活を送っています。氾濫した河川に隣接する那智勝浦町の市野々小学校では、まだ安全が確認できないためにすべての児童が近くの小学校に通っています。世界遺産の熊野古道が一部が崩れたり、那智の滝の滝つぼの形が変わるなどしたほか、温泉街の旅館が水に浸かるなど被害は観光にも及びましたが、復旧工事が進み観光客は戻りつつあります。また、豪雨で山の斜面が崩れ大量の土砂が川をせき止めてできた「土砂ダム」も決壊の恐れがあるとして、和歌山と奈良の4か所の周辺が立ち入り禁止の警戒区域になりましたが、今年2月までにすべて解除されました。国土交通省近畿地方整備局は今後、新たな大雨による土砂崩れを防ぐため下流側に砂防ダムを整備し、安全性を確保することにしています。新宮市ではきょう(2日)午後1時半から道の駅「瀞峡街道 熊野川」 で追悼式を行うほか、那智勝浦町では、あさって(4日)午後1時半から那智勝浦町井関の紀伊半島大水害記念公園で慰霊祭を行って犠牲者の冥福を祈り、復興を誓います。このほか新宮市の熊野速玉大社と那智勝浦町の熊野那智大社でも、あさって(4日)いずれも午前9時から慰霊祭と復興祈願祭が行われます。