車いす購入費支給取り消しは不当 弁護団ら会見(写真付き)

2012年09月20日 13時54分 ニュース, 社会

橋本市が電動車イスの購入費の支給決定を取り消す処分をしたのは不当として、手や足などに障害がある橋本市の上田新(うえだ・あらた)さん24歳が、きょう(20日)、処分の取り消しを求める訴えを、和歌山地方裁判所に起こしました。

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両親と会見する上田新さん(右)

弁護団は、和歌山地裁に訴状を提出した後、和歌山市四番丁の和歌山弁護士会館で、上田さんらと共に会見を開きました。上田さんは5歳の時に、児童公園で遊んでいた時、池に転落し、姿勢の維持などが困難になる、四肢体幹機能障害などの後遺症が残りました。以来、障害者自立支援法に基づき、橋本市から購入費の支給を受けて、車イスを使用し、現在は、手動の車イス2台、リクライニング機能がない電動車イス1台を使っています。

弁護団によりますと、去年(2011年)9月ごろ、上田さんの母親の圭美(たまみ)さんが、古くなった手動の車イスを替えることを相談した際、橋本市福祉課の職員が「身体に負担がかからないよう、リクライニング機能がついた電動車イスを作り、2台にまとめてはどうか」と提案しました。その後、橋本市は、購入費を支給するために、車イスの運転操作能力があるか、県更生相談所に判定を依頼しましたが、基本操作が困難で危険なため、支給を認められないと回答がありました。しかし、橋本市は、上田さんが、15歳の頃から電動車イスを使っていることなどを考慮し、去年(2011年)12月に、いったんは支給を決定しました。ところが、ことし(2012年)3月になって、一転取り消しとなり、 上田さんらは異議申し立てを行いましたが、却下されたため今回の提訴に踏み切りました。代理人の弁護士によりますと、車イス費用の支給をめぐる訴訟は、全国で初めてということです。

上田さんの母親の圭美(たまみ)さん54歳は、「自費で購入することも可能だが、自分たちが用意してすむ問題ではないと思った。市側からの提案だったのに、裏切られた気持ちだ」と話しました。橋本市福祉課は「訴状を見ていないので、コメントは差し控える」としています。