WIDAの特別シンポジウム「災害復興支援とICT」開催(写真付き)

2012年10月03日 18時47分 ニュース, 社会, 経済, 防災

和歌山県情報化推進協議会(WIDA)による特別シンポジウム「災害復興支援とICT ~巨大地震や豪雨災害を乗り越えるために」がきょう(3日)和歌山市内のルミエール華月殿で開催され、東日本大地震や昨年の台風12号風水害、南海トラフ巨大地震などについて各方面からの事例報告ともに、今後の課題について熱心に討議されました。

会場から活発な意見が出たパネルディスカッション

会場から活発な意見が出たパネルディスカッション

和歌山県情報化推進協議会(WIDA)は県内の企業、各種団体、地方公共団体等が、連携、協力し、県全体の地域情報化の推進を図り、「情報文化立県わかやま」の実現 を目指すことを目的として、平成5年4月に設立された団体で、和歌山放送も幹事として活動しています。今回のシンポジウムは、WIDAのICT利活用普及部会が行いました。近い将来、発生が予測される南海トラフ巨大地震や台風・豪雨災害を乗り越えるために、普段の備えとして私たちは何をしなければならないか、情報通信技術(ICT)を活用して何ができるのか、などについて考えるシンポジウムでおよそ140人が参加しました。

まず、復興庁上席政策調査官の田村太郎さんが「避難所力の向上とICTによるニーズアセスメント〜被害を拡大しない災害時対応の課題と可能性」と題して基調講演を行いました。この中で田村さんは、災害から逃れた人たちが避難所生活で命を落とす現状を説明し、避難生活で被害を拡大しない3つの力として、(1)高齢化率50%でも最初の1週間を乗り切れる「避難所力」をつくる(2)避難所の全体像を把握して適切にニーズをマッチングできる「アセスメント力」を養う(3)実践的で具体的な訓練の実施と支援人材の育成による「広域連携力」を日頃からつくっておくーーと指摘しました。

このあと、寺本眞一・那智勝浦町長、仲山友章・NHK和歌山放送局放送部長、生川慎二・富士通ソーシャルクラウド事業開発室、満田成紀・和歌山大学システム工学部デザイン情報学科准教授がそれぞれ事例報告をしました。

このあと田村さんも加わり、満田准教授がコーディネーターとなって、パネルディスカッションを行いました。会場からも「日頃から役割分担をして非常時にすぐに取りかかれるようにすべき」「高齢者もいざというときに備えて日頃から身体を鍛えておくべき」などの活発な意見も出ていました。

少子高齢化によって復興の担い手になる人も高齢化してきている現状に対して、田村さんは「高齢化でも復興の担い手になれるような災害時対応が、今後は必要となるでしょう」と話していました。