片田敏孝教授迎え「津波防災講演会」(写真付き)

2012年11月04日 13時02分 ニュース, 政治, 社会, 防災

「津波防災の日」を前に、きょう(4日)午前、和歌山市の和歌山ビッグホエールで、「釜石の奇跡」で知られる群馬大学大学院・片田敏孝(かただ・としたか)教授を迎えて、津波防災講演会が開かれ、およそ500人が参加しました。
 

これは、和歌山県と県教委が、「津波防災の日」を記念して開いたもので、岩手県釜石市の子どもたちに防災教育を行い、多くの子どもたちを大津波から救った片田教授が、「想定外を生き抜く力」というテーマで講演しました。

 片田敏孝教授(11月4日・和歌山ビッグホエール)

片田教授は「『釜石の奇跡』と、もてはやされたが、現実には5人の小・中学生が犠牲になった。一人たりとも犠牲者を出してはならないのだと、私はこだわりたい」と訴えました。その上で片田教授は、亡くなった5人の被災状況を説明しながら「子どもに生きる力を与えるためにも、家庭や地域の防災対策は不可分だ。明治三陸津波など、過去の大津波の惨禍を示す先人の石碑に込められた思いを子どもに伝えている。大人が逃げなければ、子どもも逃げない。子どもの命を救うのは大人の責任だ」と述べ、住民・行政が一体となって、もう一度災害から命をまもる対策や行動を真剣に再構築する重要性を力説しました。

津波防災の日はあす(5日)で、これは、安政(あんせい)南海地震が発生した際、広川町の濱口梧陵(はまぐち・ごりょう)が稲むらに火を放って、村人を大津波から救った日として、去年(2011年)、国が制定しました。