産学官連携技術・島精機「医療用三次元計測装置」(写真付き)

2012年11月09日 15時24分 ニュース, 社会, 経済

和歌山市に本社のあるニット業界大手の株式会社島精機製作所(しませいき・せいさくしょ)は、和歌山大学や和歌山県立医科大学と連携して「医療用三次元計測装置」を開発しました。

 4本柱の計測装置でマネキン人形を測定(島精機製作所本社にて)

 わずか1秒程度でスキャンされ3Dデータに

4本の柱に内蔵されたLEDセンサーで瞬時に人体のサイズを計測して3Dデータ化し、これをホールガーメント横編み機に入力すると、わずか1時間程度で医療用のタイツなどを完成させることが可能なうえ、リンパ浮腫(ふしゅ)患者用の締め付けの調整が必要な衣類の作成などにも容易に対応出来ます。

 丈の長さや圧迫の強弱なども自由に調整可能

このほど島精機の本社で、報道関係者や服飾、医療関係者などを招いての実演が行われ、実際にセンサーでの計測からニットタイツの編み上げまで、わずか1時間程度で行われました。

島精機は、和歌山大学と県立医科大学と連携して、これまで培ってきたニット製造技術を医療に応用する取組みを続けています。

 県立医大・田島教授(島精機製作所本社にて)

開発に携わった県立医科大学・リハビリテーション科の田島文博(たじま・ふみひろ)教授は「この計測技術を応用すれば、例えば、これまで石膏(せっこう)で型取りをしていた義足などの装具の作成がより精密に素早く出来るようになるなど、医療技術の向上につなげられる」と期待を寄せています。

今後は、システムの小型化などさまざまなシーンで使えるような改良を重ねながら、普及に向けての研究が引き続き行われます。