木綿家・中野家両住宅が登録有形文化財に(写真付き)

2012年12月15日 20時25分 ニュース, 社会, 経済

国の登録有形文化財に、和歌山市の木綿家(きわたけ)住宅と、海南市の中野家(なかのけ)住宅の2か所があらたに追加される見通しとなりました。来年(2013年)の早い段階で官報で告示される予定です。

これは、きょう(14日)、国の文化審議会で答申されたものです。

 木綿家住宅(和歌山県教委提供)

木綿家住宅は和歌山市堀止東(ほりどめひがし)1丁目にある、昭和15年ごろに建てられた近代和風住宅です。

当時、綿織物の製造販売業を営んでいた木綿房千代(きわた・ふさちよ)が建築しました。

文化財に答申されたのは、主屋と離れ、土蔵、それに門と塀の4件で、このうち主屋は、外側が和風の佇まいを見せる一方、屋内にはステンドグラス窓を備えたモダンな応接間(おうせつま)が設けられるなど、和洋の建築が程よく組み込まれていて、70年以上経ったいまも保存状態が良く、近代の和歌山の経済的な繁栄を物語っています。

 中野家住宅(和歌山県教委提供)

一方、海南市七山(ななやま)にある中野家住宅は、明治時代初期に中野政右ヱ門(なかの・まさえもん)が建設したといわれる農家住宅で、主屋の大黒柱(だいこくばしら)には23センチ角のケヤキ材が用いられ、下手八畳が土間に張り出す紀北地域の民家の特徴を備えています。

また、当初茅葺き(かやぶき)だった屋根が明治時代後期に瓦葺き(かわらぶき)に改造されていて、その過程を残す建物としても価値があります。

来年(2013年)木綿家住宅と中野家住宅の登録が官報で告示されますと、和歌山県内の有形登録文化財の建造物は60か所・160件となります。