メタンハイドレート調査・結果を精査し報告へ

2013年01月31日 19時30分 ニュース, 政治, 社会, 経済, 防災

石油に変わる新しい燃料資源として注目されている「メタンハイドレート」が紀伊半島沖の海底にもあると期待されるとして、和歌山県は、きょう(31日)専門家とともに漁業調査船「きのくに」による初めての調査を行いました。専門家がきょうの結果を一旦持ち帰って精査し、後日、県に報告する方針です。

メタンハイドレート調査はこれまで兵庫県沖の日本海などで行われていますが、紀伊半島沖で自治体が主体となる調査は初めてです。

メタンハイドレートは、メタンなどの天然ガスが水と結合してできた固体の結晶で、ガスを固体の状態で大量に蓄えられることから、石油に代わる燃料資源として注目されています。

日本周辺の海域では、日本海やオホーツク海の海底で比較的浅いところに「表層型メタンハイドレート」の存在が確認されていますが、紀伊半島沖でも存在する可能性があるとして県が調査に乗り出しました。

今回の調査では、枯木灘(かれきなだ)沖およそ10キロから15キロの海底で魚群探知機を使って、メタンハイドレートがあると期待される場所から発生する「メタンプルーム」と呼ばれる気泡を探知するものです。

調査には、かつて日本海でメタンプルームの存在を発見した独立総合研究所の自然科学部長で水産学博士の青山千春(あおやま・ちはる)さんも同行しました。

調査船「きのくに」は、予定よりも早く、きょう午後5時ごろ串本漁港に帰港しました。

青山博士は、きょうの調査結果について「枯木灘沖付近の水深は1500メートルくらいで、気泡が大きければ探知できる可能性はある。きょう搭載した魚群探知機は古かったものの、調査は今後可能であるとはっきりした。きょう得られた一定のデータを東京に持ち帰って精査し、後日報告したい」と話していました。