紀州産間伐材と採石を使った基礎地盤補強工法(写真付き)

2013年05月09日 18時33分 ニュース, 政治, 社会, 経済, 防災

紀州産の間伐材(かんばつざい)と採石を利用した建物の基礎地盤を補強する工法を、和歌山市の土木会社が開発し、きょう(9日)和歌山市内で試験施工が行われました。この企業では、今後、液状化対策や間伐材の有効活用に役立てたいと話しています。

 

紀州産間伐材の杭を打ち込む作業員ら(5月9日・和歌山市園部にて)

きょう披露されたのは、和歌山市井ノ口(いのくち)に本社を置き、地盤改良工事などを手がける株式会社オオニシが、和歌山県の「建設新技術開発支援」と、「わかやま中小企業元気ファンド」の助成金を受けて開発した「グラベルウッドパイル工法」という杭打ち技術です。

近年、建物の基礎工事では、コンクリートや鋼管の杭が主流となり、木の杭が少なくなっているということですが、木の杭の周囲を採石で固めることで強度を保てることがわかったということです。木の杭を使えば、現在主流のコンクリートや鋼管の杭に代用できるうえ、間伐材の有効利用にもつながるとして、株式会社オオニシでは、実用化を目指して5年前から開発に着手し、おととし(2011年)9月に商標登録しました。

きょう午前、和歌山市園部(そのべ)で行われた試験施工では、紀州産間伐材で作られた直径およそ16センチ、長さおよそ3メートルの杭を地中に埋め込む様子が、報道関係者らに公開されました。

 

紀州間伐材の杭と大西社長(5月9日・和歌山市園部にて)

株式会社オオニシの大西希則(おおにし・まれのり)社長70歳は「従来の基礎工事とほとんど変わらない費用で、軟弱地盤での基礎工事ができ、液状化対策になる。また、県産間伐材の有効活用で、環境保護と林業振興にも寄与できる」と話しています。

オオニシでは今後、審査機関の証明取得を経て、今年度(2013年度)中の事業化を目指し、大手住宅建築メーカーなどへ売り込む方針です。