医大山本教授・肺がんの最新抗がん剤治療法を研究(写真付き)

2013年05月16日 19時48分 ニュース, 社会

がん治療のエキスパートとして、この春から、和歌山県立医科大学に着任した山本信之(やまもと・のぶゆき)教授が、きのう(15日)初めて記者会見に臨み、肺がんを引き起こす遺伝子の異常が複数見つかり、それらに対応した抗がん剤投与を組合せることで、がんの進行速度を遅らせることが出来るという研究結果を発表しました。その上で、今後、ほかの遺伝子異常に対応する新たな抗がん剤の研究開発にも取り組む意欲を示しました。

山本教授は51歳、1989年(平成元年)に和歌山県立医科大学を卒業後、近畿大学医学部第四内科の講師や、静岡県立静岡がんセンター副院長などを歴任し、ことし(2013年)4月、母校の県立医大内科学第三講座の教授に就任しました。

臨床腫瘍学や臨床薬理学、呼吸器内科学などが専門で、日本肺がん学会理事や日本癌学会の評議員なども務めていて、肺がん治療のエキスパートとして活躍しています。

山本教授(5月15日・和歌山県立医大にて)

きのうの会見で山本教授は、日本のがんの死因のトップを占める肺がん治療に関しての研究成果を発表し、血液に含まれる微小ながん細胞を発見する装置を用いて、がんを引き起こす遺伝子異常には複数のパターンがあることを解明し、それぞれの遺伝子異常に対応する抗がん剤を投与することで、がんの進行を2倍から3倍遅らせることが出来ると説明しました。

その上で山本教授は、がんの死亡率が全国2位の和歌山県のがんの状況を改善すべく「今後も機会が整えば、新たな抗がん剤の研究開発につとめたい」と意欲を示しました。