和歌山県でもウメ輪紋ウイルス感染確認(写真付き)

2013年05月27日 19時23分 ニュース, 社会, 経済, 防災

ウメやモモなどサクラ属の植物に感染し、葉の変色や成熟前の実の落下などの被害をもたらす「ウメ輪紋(りんもん)ウイルス」が、和歌山市内の農地のウメの樹木に感染していることが、和歌山県によって県内で初めて確認されました。

ウメ輪紋ウイルスの感染が確認されたウメの葉(和歌山県提供)

県では、直ちにウイルスを媒介するアブラムシの防除や現地の詳しい調査を行うほか、和歌山市内からほかの地域へ、ウメやサクラ、スモモなどの特定の植物の移動を条例で制限します。

県によりますと、ウイルスの感染が見つかったのは、和歌山市東部の農地2カ所にあるウメの樹木です。

今月(5月)23日、県の職員らが感染調査を行ったところ、これらの農園のウメの樹木のうち合わせて4本で、ドーナツ状に黄色く変色している葉を見つけました。

その場で行った簡易検査で陽性反応が出たため、翌日(24日)国の機関で詳しく調べたところ、一部の樹木から陽性反応が出てウメ輪紋ウイルスの感染が確認されました。

県では、国と協力して感染した樹木を伐採し焼却処分を行うほか、詳しい現地調査を行い、感染源の特定を急ぎます。

また県の条例に基づき、ウイルスを媒介するアブラムシの防除を徹底し、和歌山市内からウメ・サクラ・スモモなど、ウイルスに感染する恐れのある特定サクラ類の植物の移動を制限します。

ウメ輪紋ウイルスの感染は、東京都青梅(おうめ)市をはじめ、大阪府泉佐野(いずみさの)市や奈良市などで確認されていますが、和歌山県内での感染確認はこれが初めてです。

県では、きょう(27日)JAなど、ウメやモモ、スモモなどの生産者団体に口頭で連絡し、アブラムシ防除の協力を要請したほか、あす(28日)までに改めて文書で要請し、県内の栽培農家にも通知することにしています。

県によりますと、和歌山県のウメの生産量は、2010年が5万4500トンと、全国の生産量の6割を占め、日本一を誇ります。

 

感染を発表する藤森局長(5月27日・和歌山県庁にて)

県・農業生産局の藤森弘之(ふじもり・ひろゆき)局長は、きょう(27日)午後、県庁で記者会見し「感染した樹木の果実を食べても人体に影響は無い。安心して和歌山のウメを食べて欲しい」と述べ、風評被害の防止や、感染防止に全力を上げる意向を示しました。