勇壮な炎の乱舞「那智の火祭」、那智勝浦町

2013年07月14日 17時21分 ニュース, 社会

那智勝浦町にある世界遺産、熊野那智大社(くまのなちたいしゃ)できょう(14日)、例大祭「那智の火祭(ひまつり)」が行われ、那智の滝の前で繰り広げられる勇壮な炎の乱舞を大勢の観光客らが楽しみました。

「那智の火祭」は、熊野の神々が年に一度、12体の扇みこしに乗り、元宮(もとみや)の那智の滝に里帰りする神事で、重さが50キロもある12本の大たいまつの炎で、扇みこしを清める場面が見どころで、扇祭(おうぎまつり)とも呼ばれています。

きょうは午前中は、ユネスコ(国連教育科学文化機関)の無形文化遺産に去年(2012年)登録された伝統芸能の「那智の田楽(でんがく)」が、登録後、初めて奉納されました。

そして、午後2時すぎになると、白装束の氏子(うじこ)たちが「ハーリヤ、ハーリヤ」の掛け声とともに、大たいまつを担いで登場し、参道の急な石段を上り下りしながら、扇みこしを出迎えました。

初めて見に来たという大阪市の61才の女性は「炎の迫力がすごかった。厳かで歴史や伝統を感じました」と話していました。

熊野那智大社は、おととし(2011年)9月の紀伊半島豪雨で、滝の前にある境内の一部が流出するなどの被害を受け、滝の周辺では、今も復旧工事が続けられています。そして、大たいまつは、復興への願いを込め、去年から災害で倒れたヒノキを使っています。