津波備え「稲むらの火祭り」広川町で

2013年10月20日 14時16分 ニュース, 社会, 防災

およそ160年前の江戸時代に起きた安政南海地震で、「稲むら」に火を放ち、村人を高台に誘導、津波から救った濱口梧陵(はまぐち・ごりょう)を讃え、その史実を再現する「稲むらの火祭り」が、きのう(19日)、広川町で行われ、参加者は災害に備える気持ちを新たにしました。

祭りは、将来予想される東南海・南海地震に備え、防災意識を高めようと2003年から毎年、行われています。
祭りでは、町民らおよそ400人が、当時の避難道となった町役場前から広八幡神社(ひろはちまんじんじゃ)までのおよそ2キロの道のりをたいまつを持って移動しました。そして、梧陵の子孫で、ヤマサ醤油社長の濱口道雄(はまぐち・みちお)さん70歳らが稲むらに火を放つと、住民を導く赤々とした炎が暗闇の中に浮かび上がりました。

有田川町から家族で参加した小学4年の大藤涼世(おおふじ・すずよ)さん10歳は「梧陵の話が社会の教科書に載っていて、勉強したので参加したいと思った」と笑顔をみせました。

祭りでは、このほか、大声で避難を呼び掛けるコンテストもあり、手作りのたいまつを掲げ「大地震が来た、津波だ、早く逃げろ。おじいちゃん、おばあちゃん逃げろ」と叫んだ、岩出市内に住む教諭の浜田祥宏(はまだ・よしひろ)さん22歳が優勝しました。