懸念抱えながら家庭復帰・児童相談所が判断

2013年10月24日 19時02分 ニュース, 事件・事故・裁判, 社会

和歌山市で父親が2歳の長男に暴行を加えて死亡させた事件で、長男を保護していた和歌山県の児童相談所が、父親に問題解決のための姿勢がみられないと判断したのに、長男を家庭に戻していたことがわかりました。

この事件は、和歌山市の会社員・原和輝(はら・かずき)容疑者26が、ことし(2013年)7月、自宅で長男の星涼(せり)ちゃん2歳に暴行を加えて死亡させたもので、きのう(23日)傷害致死の疑いで逮捕され、きょう(24日)送検されました。

県の児童相談所は、去年(2012年)2月に保護された星涼ちゃんを家に戻すかどうかの指針となるチェックリストで、原容疑者が「虐待の事実を認め、問題解決に取り組んでいる」という項目について、「いいえ」と判断していました。

このチェックリストは「親族から援助がある」など20項目で、「はい」に該当する項目が多いほどその家庭は安全性が高いとされますが、すべて該当しなくても入所が解除される場合もあるということです。

結果的に、児童相談所はことし7月はじめに星涼ちゃんを帰宅させましたが、そのおよそ2週間後に原容疑者から暴行を受け死亡しました。

児童相談所の担当者は「親との間で信頼関係を築き、経過を見守るという思いだった」と話しています。