児童死事件・知事「責任は県にも」と(写真付)

2013年10月28日 12時58分 ニュース, 事件・事故・裁判, 政治, 社会

ことし(2013年)7月、和歌山市で2歳の長男を虐待して死亡させたとして父親が逮捕された事件に関連して、和歌山県の仁坂吉伸(にさか・よしのぶ)知事は、けさ(28日)の定例記者会見で、児童を一時保護した県の児童相談センターの対応について「失敗だった。大変残念でお詫びを申し上げる。責任は県が負わなければいけない」と述べました。

仁坂知事(10月28日・和歌山県庁にて)

仁坂知事(10月28日・和歌山県庁にて)

この事件は、ことし7月、和歌山市の会社員・ 原和輝(はら・かずき)容疑者26歳が当時2歳の長男・星涼(せり)ちゃんを虐待して死亡させたして、今月23日 傷害致死の疑いで警察に逮捕されたものです。

長男を一時保護した「和歌山県子ども・女性・障害者相談センター」は、去年(2012年)2月、虐待される恐れがあるとして、星涼ちゃんを施設に措置入所させました。その後、職員が面談などを重ねた結果、両親に改善の兆しがあるとして、ことし7月、措置入所を解除しましたが、およそ2週間後に星涼ちゃんは原容疑者から暴行を受け死亡したとされます。

センターは、厚生労働省の指針にもとづく、措置解除のための協議会を開いておらず、星涼ちゃんを家に戻すかを判断するチェックリストでも、原容疑者に問題解決の姿勢が見られないと判断していたのに帰宅させていました。

仁坂知事は会見で「チェックリストで、父親が改心していないと判断したのに自宅へ帰すべきではなかった。 議論を積み重ね、有識者の意見を聞いて、正すべきところは正さなければならない」と後悔の念を示しました。

その一方で、仁坂知事は「何か起きたから協議会を開けば良いという考えは、いかにも官僚的なものだ。センターの職員も面会や外泊などでチェックを重ねるなど、限られた人数で一生懸命に取り組んだ。警察や自治会など周囲の皆さんにも、もっと分担をお願いすべきだったのではないか」とも述べました。