社経研講演会・「日本経済の展望と地域再生」

2013年11月05日 18時11分 ニュース, 社会, 経済

和歌山のシンクタンク・和歌山社会経済研究所の今年度(2013年度)の講演会が、きょう(5日)午後、和歌山市のダイワロイネットホテル和歌山で開かれ、東京大学大学院・経済学研究科の教授で、総合研究開発機構理事長の伊藤元重(いとう・もとしげ)氏が「日本経済の展望と地域再生」と題して講演しました。

伊藤氏は、東京大学経済学部を卒業後、アメリカのロチェスター大学で経済学博士号を取得し、東京大学経済学部教授を経て、現在は総合研究開発機構の理事長を勤めています。

講演の冒頭、伊藤氏は「高齢化で日本経済が終わってしまうという考えは間違いで、頭の切り替えが必要な大事な時期に来ている」と述べた上で、デフレ不況を振り返り「3本目の矢とは民間投資を促す成長戦略のことで、この20年のデフレ不況で日本企業は草食系になり、貯蓄も借金の穴埋めに使われるばかりで、将来への投資をしなくなってしまった」と指摘しました。

そして安倍政権の経済政策・アベノミクスについて「世の中には資金が潤沢にあり、アベノミクスの金融緩和が驚くほどの成果を上げる中で、安倍政権は三本の矢をフル活用してデフレマインドを払拭させ、成長戦略を実現させるため、ことしから来年、再来年にかけて民間企業の投資を増やすことが大事だ」と提言しました。

またTPP交渉参加についても「市場を開放し、アジアとの経済交流を密にすべき。戦後の日本経済は東京の動向を重要視してきたが、これからは和歌山から香港やシンガポールなど、拡大するアジア市場との交易も軸として持つ時代だ」と述べ、差別化の重要性を訴えました。