伊太祁曽駅など3か所が登録有形文化財に

2013年11月15日 17時54分 ニュース, 社会

国の文化審議会は、きょう(15日)、全国であらたに220件の建造物を登録有形文化財にするよう答申し、和歌山県からは、和歌山電鉄貴志川線の伊太祁曽(いだきそ)駅検査場など、3か所・8件の建造物が選ばれました。

今回登録されるのは、和歌山電鉄貴志川線では、和歌山市の伊太祁曽駅にある検査場と、プラットホームおよび屋根のほか、和歌山市と紀の川市貴志川町(きしがわちょう)の間にかかる大池(おいけ)第一橋梁など3本の鉄橋です。

また、橋本市清水(はしもとし・しみず)にある豊島家(とよしまけ)住宅の主屋と、北山村竹原(きたやまむら・たけはら)にある東光寺(とうこうじ)の本堂と山門も登録されることになりました。

このうち、伊太祁曽駅検査場は大正5年に建てられた木造平屋建ての建物で、中央部の床には、車両を検査するためのピット2本が掘られていて、現在も検査や修理作業が行われています。28連の木造トラスの内部空間が特徴です。

そして同じく大正5年に建てられたプラットホームと、昭和初期に中古レールを骨組みにしたした屋根は、90年以上が経ったいまも当時と変わらない姿を残していることが評価されました。

そして大池遊園駅周辺にかかる3つの鉄橋も、大正から昭和初期にかけて作られた歴史有るものです。

橋本市の豊島家住宅の主屋は、江戸時代後期の天明三年(1783年)に建てられた、もとは造り酒屋だった町家建築の住宅で、本瓦葺きの屋根や、摺揚げ戸の残された土間など、内装・外観とも近代的な改装が少なく、建築当時の姿が残され、橋本の伝統的な町家造りを現代に残しています。

そして、北山村の東光寺は曹洞宗の寺院で、本堂が幕末の弘化四年(1847年)、山門は14年後の文久元年(1861年)に建築され、本堂には創建時の棟札が残されていて、熊野本宮大社(くまのほんぐうたいしゃ)の宮大工が建てたことを記しています。

また山門の柱の上には組み物は設けられておらず、独特な形です。

これら3か所・8件の建造物が新たに登録されると、県内の登録有形文化財は65か所・176件となります。