和歌山市の企業がじゃばらフリーズドライで特許取得

2014年01月16日 17時48分 ニュース, 社会, 経済

北山村(きたやまむら)原産とされる柑橘類で、花粉症などのアレルギーや美肌に効果があるとされる「じゃばら」の皮を原料とする抗アレルギー用製品の製法特許を和歌山市の企業が取得しました。

これは、和歌山市松江北(まつえきた)に本社のあるサプリメントの研究開発企業「株式会社ジャバラ・ラボラトリー」の吾妻正章(あづま・せいしょう)代表取締役らがきょう午後、県庁で記者会見して明らかにしたものです。

じゃばらには、花粉症などの「Ⅰ型(いちがた)アレルギー」を抑える「ナリルチン」という物質が多く含まれていて、最近では、このジャバラから抽出したナリルチンを使ったサプリメントが、花粉症に悩む人の間で爆発的に売れています。

ナリルチンは、特にじゃばらの皮の部分に多く含まれていますが、果汁や果実以外は、ほとんど利用されずに廃棄されてきたほか、皮には、「リモネン」というアレルギーを誘発する成分が多く含まれていることから、ジャバラ・ラボラトリーでは、このリモネンを除去する技術をおよそ10年前から研究してきました。

その結果、果汁を絞った後の皮を細かく切って、氷点下70度でいったんフリーズドライした後、80度に加熱して乾燥させると、リモネンを除去でき、有効成分のナリルチンをほとんど壊さず残せることを突き止めました。

ジャバラ・ラボラトリーは、およそ3年前からこの製法でじゃばらの顆粒を作って、健康食品として販売してきましたが、去年(2013年)製法特許を取得し、きょう発表したものです。

じゃばらの皮からナリルチンの組成物をつくる製法特許の取得は日本で初めてで、和歌山県の今年度(2013年度)の「先駆的産業技術研究開発事業」にも採択されました。

吾妻社長は、今後について、「サプリメントの販売拡大のほか、アトピー性皮膚炎の治療に使える医薬品開発にも取り組みたい」と語りました。