県・那智勝浦町に「土砂災害啓発センター」設置へ

2014年02月14日 19時14分 ニュース, 交通, 政治, 防災

和歌山県は、3年前(2011年)の紀伊半島豪雨で大規模な土石流災害に見舞われた那智勝浦町(なちかつうらちょう)に、仮称「土砂災害啓発センター」を設置し、災害を多くの人に伝える事業を計画しています。

これは県の来年度(2014年度)の新政策「安全と安心の政策」の新規事業のひとつで、1億1480万円を新年度予算に計上しています。

おととしの紀伊半島豪雨では、紀南地方を中心に時間雨量が130ミリ、解析雨量が2000ミリを超える記録的な雨が降り、和歌山県では死者・行方不明者あわせて61人の大災害となりました。

特に、那智勝浦町では那智川(なちがわ)の流域で大規模な土石流が発生し、流域を含め、町内の死者と行方不明者は29人となりました。

県では、紀伊半島豪雨の経験と教訓を次の世代に伝えるとともに、災害や防災に関する資料を蓄積して今後の風水害への防災対策に活かす研究拠点を、那智勝浦町内に設置する計画を立て、2カ年計画で準備を進め、来年(2015年)完成させたい考えです。

初年度は、設計や土地の取得などで1億1480万円を新年度予算案に計上しています。

県では、紀伊半島豪雨の被災状況をパネルで展示して多くの県民に公開したり、蓄積した資料をもとに、自治体職員や研究者らを対象にした研修会を行うことなどが出来る施設にする方針で、国土交通省の土砂災害研究機関の誘致も併せて行っているということです。

県・砂防課では「遠足で子どもらも立ち寄れる学びの場にしたい」と話しています。