和大経済学部で鈴木・大泉両教授の退職記念講演会(写真付)

2014年02月18日 19時38分 ニュース, 社会, 経済

今年度(2013年度)いっぱいでに定年退職する、和歌山大学経済学部の鈴木裕範(すずき・ひろのり)教授と、大泉英次(おおいずみ・えいじ)教授の退職記念講演会が、きょう(18日)午後、和歌山大学で開かれ、学生や一般あわせておよそ100人が聴講しました。これは和歌山大学経済学部が主催したものです。

鈴木教授は千葉県出身で、和歌山放送の報道局長を経て2001年、和歌山大学経済学部の准教授となり、2012年に教授に就任しました。

地域再生を主眼に置いたフィールドワークに力を入れ、北山村(きたやまむら)や田辺市上秋津(かみあきづ)地区などで地域住民や学生と一体となっての地域おこしに取り組んだほか、紀州の和菓子文化の研究にも力を入れました。

大泉教授は北海道出身で、1977年に経済学部の講師に、1979年に助教授、そして1992年、教授に就任しました。

住宅産業や金融機関が果たす役割と課題についてや、日本と欧米諸国との比較研究などを主な研究テーマとして取り組む一方、和歌山放送では、1993年から20年以上にわたり、日曜朝の番組「ウィークリー経済」や「経済ジャーナル」のコメンテーターを務めています。

鈴木教授(2月18日・和歌山大学にて)

鈴木教授(2月18日・和歌山大学にて)

このうち、鈴木教授は「地域再生の現場から地域に学んだ13年」と題して講演し、フィールドワークで何度も通った紀南地方の風土や文化を紹介しながら、「和歌山には互いを認め尊重しながら生きる社会が生きている一方で、江戸文化をはじめとする伝統が近代化で失われつつある。これらをもう一度見つめ直すことを学び続けた13年間だった」と振り返りました。

大泉教授(2月18日・和歌山大学にて)

大泉教授(2月18日・和歌山大学にて)

また、大泉教授は「土地住宅問題の研究をめぐって」と題して講演し、著書「土地と金融の経済学」と「住宅経済の構造変動」「不安定と格差の住宅市場論」の3冊に沿って、37年間にわたる研究生活の推移を振り返りながら「地方の衰退や人口の偏在を背景にした住宅市場の格差が問題となる中、安定し均衡のとれた成長が、日本の住宅政策の困難だが重要な課題だ」と提言しました。

花束を贈呈された大泉教授(左)と鈴木教授(右)(2月18日・和歌山大学にて)

花束を贈呈された大泉教授(左)と鈴木教授(右)(2月18日・和歌山大学にて)