紀州路に春を告げるひな流し およそ400体が海へ(写真付)

2014年03月03日 19時21分 ニュース, 社会

紀州路に春の到来を告げる恒例の神事「ひな流し」がきょう(3日)、和歌山市加太の淡嶋神社で行われ、参拝客や保育園の園児らおよそ3千人が寒風の中、願い事と共に春の海に流されるひな人形を見守りました。

海に送り出されたひな人形(3月3日 和歌山市加太にて)

海に送り出されたひな人形(3月3日 和歌山市加太にて)

この催しは女性の成長に対するお礼と今後の幸せを祈ろうと1962年(昭和37年)から行われているもので、きょうは県内外からおよそ3000人が詰めかけました。

きょう正午から行われたひな流しでは、淡嶋神社の前田光穂(まえだ・みつほ)宮司が祝詞(のりと)を読み上げた後、あわせておよそ400体のひな人形と参拝客の願い事が書き込まれた紙製の人形(ひとがた)が乗せられた白木の小舟3隻が女性の参拝客の手によって神社から運び出されました。

そして、ことし(2014年)は北風と引き潮の影響で、毎年行われている桟橋ではなく、淡嶋神社のすぐ近くの海岸から粟保育園の園児が童謡「うれしいひなまつり」を歌う中、ひな人形を乗せた小舟が海に送り出されていきました。

滋賀県野洲市から初めて来たという西村泰子(にしむら・やすこ)さんは「テレビなどで見たことはありましたが、生で見るとより感動しました。今度は、娘を連れて来たいです」と満足そうに話していました。

また、淡嶋神社の前田宮司は「例年と違い、桟橋からひな人形を流せませんでしたが、参拝客の協力もあり、良いお祭りが出来たと思います。ことしは祝詞の中で特に女性の幸せと、日本が平穏で良い国であることを祈りました。近頃の参拝客の願い事は嫁入りよりも就職に関することが増えてきて、女性の自立を感じさせます」と話していました。

淡嶋神社には去年3月からの1年間でおよそ4万5千体のひな人形が奉納されたということです。